すみの家

クローン病なのに食事制限をしない夫とスコーン量産工場長の妻

実写映画「グラスホッパー」を救いたい

あくまで個人の感想です。

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キャストはいいのよ・・・ホントに・・・

昨日のブログでも書きましたが、伊坂幸太郎の殺し屋シリーズにハマってます。

かなり今更だし、語り合える人もいないのだけど。

 

そこで原作小説を読み、意気揚々とNetfrlixで実写映画を見ました・・・

 

いろんな制限があったかも知れないがこれは違う。俺が読んだ伊坂幸太郎グラスホッパーじゃない。

 

世界観と人物設定を借りただけ。

 

強いて擁護するならば、ハードボイルドという要素を強めに出したかったから、こんな感じになったのかなぁ・・・ふぅん・・・うーん・・・もっとどうにか出来たのでは・・・

 

ということで今日のタイトルになります。

俺は「グラスホッパー」を救いたいんだ。

 

 

原作小説と実写映画のあらすじ紹介

まず、原作小説のあらすじを紹介

元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。

一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑の元───

小説の表紙裏から抜粋。肝となるのは、鯨も蝉も「押し屋」を追い始めるという部分。

では、実写映画のあらすじを紹介

ハロウィンの夜に、渋谷のスクランブル交差点で暴走車による死傷事故が発生。婚約者をその事件で失うことになった教師の男は、現場にあったメモを手掛かりに、仕事を捨て、復讐のため裏組織に潜入する。男は、そこで新たな事件に巻き込まれていく。

グーグルで検索した際に表示されたあらすじ。

話の肝である、鯨と蝉の紹介がないのでかなり内容が薄く感じるが・・・ただ、Amazonプライムの紹介では、

闇の中で、出会うはずのない哀しみが今、交錯する― グラスホッパー(=トノサマバッタ)は密集して育つと、黒く変色し凶暴になる。人間もしかり…。ここは世界有数の人口過密都市 、東京・渋谷。真っ黒に染まった凶悪な街の住人たちは、渋谷スクランブル交差点で起きたある事件をきっかけに気弱で心優し い草食男を一斉に標的とする。「元中学校教師」鈴木。鈴木がこの場違いな黒社会に身を置く目的は、たったひとつ。殺された 婚約者の復讐のためだった―。組織に追われながら、あの夜の真実に迫っていく鈴木。そこに「憂える自殺屋」鯨と「若き殺し 屋」蝉、圧倒的な力を持ちながら闇の中でもがく彼らの生き様が交錯する。果たして鈴木は、目的を果たし、この世界から抜け 出せるのか? 

こんな感じ。視聴意欲が沸く内容。

この辺は配信サイト等で違ってくるのかもしれない。Netfrlixのあらすじも悪くなかった気がする。

 

実際、あらすじの内容から外れてはいないけど・・・原作からは外れてたという感想。

 

実写映画の何が気に入らなかったのか?

ここからは実写映画での気に入らなかった点

ネタバレが多文に含まれます。まぁ2015年の作品だし気にしない気にしない。

  • あらすじの「現場にあったメモ」は誤り。正しくは「事故現場で婚約者の指輪を探してたら知らん人がわざと気付くようにヒントふんだんのメモをわざわざ目の前に落とす」。いくらなんでも無理があるだろ。
  • 蝉と岩西がフレンドリー。もっと複雑な関係だったのよ・・・仲良さそうにすんな。
  • 鯨がホームレスじゃない。
  • 鈴木の妻、百合子さんの回想が出過ぎ問題。邪推すると波留が演じていた以上、見せ場を作りたかったんですかね・・・
  • 鈴木と百合子さん、学校の給食室でふざける。詳しくはかきませんが、令和の基準では炎上案件です。
  • 蝉と鯨が押し屋を追わない。これ致命的だろ。
  • 押し屋の出番少なっっっっっ。押し屋役の吉岡秀隆が可哀そうだろ!!!
  • 蝉と鯨、死後幽霊になって、一緒にシジミを見に行く・・・はぁ???
  • 鈴木活躍しなさすぎワロタ。生田斗真の無駄遣い。
  • 「劇団」による鈴木へのネタバレの仕方が謎。原作では、終盤に向けての流れで説明されるのに対して、映画では「鈴木がピエロで風船配りのバイトをしている最中にスミレが健太郎を連れてネタバレしに行く」という、原作内での殺し屋業界事情のガン無視っぷり。もうここまできたらスミレのネタバレ無しでよかっただろ。

 

なんか段々腹立ってきたな・・・

オチがとにかく気に入らないんだよな。何がタイムカプセルだよ。ふざけんな。

 

軽く調べたけど、脚本とかに伊坂幸太郎関わってないんだよね・・・むしろ関わっていないでほしいけど。

もしも俺が企画・脚本に関わる世界線があったなら・・・

そういうわけで、救いたいんです。

まずはキャスティング。唯一、変更したいのはスミレ役の麻生久美子さん。

原作では「まるで女子大生くらいに思えた」とあるので、少し外見年齢が・・・いや十分綺麗なのですが・・・

外見年齢が20代、快活な印象で人妻でもおかしくない雰囲気・・・すまん、吉岡里帆にチェンジで。

 

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麻生久美子、すまん。

でも、これ以外のキャスティングは本当に素晴らしいと思う。

鈴木の生田斗真、蝉の山田涼介、鯨の浅野忠信、押し屋(槿)の吉岡秀隆はまじでドンピシャ。

 

そして脚本。

2時間に収める、原作準拠するならば

  1. 違法ドラッグとかハロウィンとか全部なし。
  2. 百合子との回想は無しで。波留、すまん。
  3. 蝉と鯨は押し屋を追う。これは絶対に必要。
  4. クライマックス以外、幻覚は鯨にしか見えないという設定を崩さない。

上記4点を踏まえたうえで、脚本の大筋を考えたいと思う。

  • 始まりは鈴木がフロイラインの事務所でカップルに薬買わせるところから。
  • 比与子が睡眠薬を盛った水を出して眠らせる。用意していた車の後部座席にカップルを乗せる。
  • 比与子から鈴木への疑いと、寺西Jrがこれから来て疑いを確かめることを説明。ここで鈴木の婚約者が寺西Jrのせいで死んだことが判明。
  • 寺西Jr、交差点で押されて死亡。比与子と鈴木が押し屋を目撃。鈴木が追いかけ始める。ここで区切って鯨に場面が変わる。
  • ホテルの一室で鯨が「人は誰でも死にたがっている」と呟き、梶の秘書を自殺させ終えている。ふいに頭痛、幻覚が現れる。このシーンで、鯨が自殺を強要させる殺し屋で、殺した人達の幻覚に悩まされていることを説明。
  • 鯨が幻覚に苦しんでる最中に、窓の外から悲鳴やら車の急ブレーキ音やら事故の喧騒が聞こえたことで幻覚が解消。
  • 鯨が外を見ると、寺西Jrの事故が起きていた。そこで「押し屋」を見かける。過去に殺した相手の幻覚が再び現れて「押し屋」の説明を始める。
  • 鯨、仕事の報告を梶に電話。部屋の外に出る。蝉に場面が変わる。
  • 蝉の仕事中の場面。都内の高級住宅街で一家殺害中。夫、息子は殺害済みで妻と押し問答をしている。ここで蝉の人間性(殺しに対しての考え、人間は生きてる感じがしないから殺しても何とも思わない)を説明。
  • 妻を殺して岩西に電話。ちょっとした嫌味を受け、気分転換に殺害現場の家でテレビを見始める。ここで岩西Jrの事故のニュースを知る。
  • 蝉が岩西へ報告と報酬を受け取る場面に。ここで梶から「鯨殺害の依頼」と「寺西Jrが押し屋に殺されて、業界がてんやわんや」だと知る。蝉と岩西が少しもめながらも、鯨殺害に向けて蝉が出発する。鈴木に場面が変わる。
  • 鈴木、押し屋を追いかける。ここで復習が奪われた?果たされた?眠らせたカップルはどうしよう?など考える事で鈴木の状況を説明。
  • 押し屋の家までたどり着く。そこで家族がいることを知り、混乱しながら駅近くで宿を取り、決心がつかないまま比与子に誤魔化しながら連絡する。(比与子と交渉するためにGPSとかをここで切る)
  • 翌日の昼過ぎ、家庭教師の営業として乗り込む。押し屋と疑っている槿と家の中で会話、健太郎とサッカー、健太郎に探り、みんなでスパゲッティ食べる。
  • 鈴木、このあとどうするか悩む。槿一家を巻き込むことを想像してるところに比与子から電話。カップルを攫った喫茶店に来るように命令される。
  • 鈴木、悩みながら駅前の喫茶店に行くことを決意。槿に車で送ってもらう。
  • 車内で本当に押し屋かどうかを探る。ここでバッタの話。
  • 結局分からずじまいで喫茶店へ。比与子と向かい合う。適当な嘘の報告を始めるが薬を盛られてしまい気を失う。
  • 少し時間が戻って、蝉が鯨殺害に向けてホテルへ移動の場面。路地裏でのフロイラインの暴力沙汰に遭遇。「押し屋」という言葉が耳に入り、フロイラインの社員を暴行、押し屋について尋問。ここで押し屋への興味が高まり、「押し屋を殺害することで業界内で名を挙げる」「岩西を見返す」「自由になる」といった考えになる。
  • 梶に呼び出されてホテルの一室へ向かう鯨の場面。部屋に入るなり動揺する梶を鯨が「俺を殺すつもりか?」と問い詰める。梶、本当は雇った殺し屋と部屋で合流する手はずだったのにとうっかり喋る。場面が暗転し、梶は既にバスローブの腰ひもで首を吊っている状態に。(会話することで自殺させると時間がかかるので、もし映像化するなら、暗転させて、自殺に追い込む過程を見せずに、自殺後の状態を写すしかないと思う。その方が分からん殺しな感じで面白いと思う)そして幻覚が再発。
  • 梶と冒頭で殺した梶の秘書の幻覚で、「梶が雇った殺し屋が来る」「今までのことを清算すれば幻覚に悩まされないのでは?」「押し屋に仕事を奪われた」「蝉、押し屋を殺すことで殺し屋としてのしがらみから解放されたい」と幻覚に説明され、考えがまとまる。
  • 幻覚が解消され、梶の電話に岩西から着信が来る。
  • 鯨が電話に出る。秘書と偽って「戦って倒れた蝉を連れていく」と噓をついて岩西の事務所へ。場面転換、蝉へ。
  • 蝉、「鯨殺しが終わったら押し屋殺しに向かう!岩西は関係ない!」とウキウキしつつ、遅刻していることに慌てながらもバタバタと梶のいるはずの部屋に入る。
  • 部屋に入った直後に梶の死体を見つけ、遅刻したことで梶が鯨に自殺させられたことを知る。でも、依頼人の梶が死んだことで仕事はどうでもよくなってしまう。そして岩西からの着信があるが、面倒に思い電源を切ってしまう。気持ちは既に「押し屋」を殺すことに向いている。
  • 鯨、岩西事務所に到着。油断している岩西はあっさり鯨を家に上げ、気づいた時には窓から飛び降りる寸前まで鯨に追い込まれる。そこで蝉からの折り返しの電話が鳴り、正気に戻る。鯨は岩西に電話を許す。岩西と蝉が最後の会話をし名言「飛ぶついでに死ぬんだよ」と言い残し飛び降りる。(岩西はこの通話でフロイライン、寺西周辺の状況を蝉に教えてあげる。品川のビルに鈴木が拉致された説明)
  • 直後、鯨には岩西の幻覚も見え始める。「蝉と押し屋を知る人間は品川のビルにいる」と情報を貰い、品川のビルへ向かう。
  • 鈴木、品川のビルにさらわれて、拷問されて意識朦朧。そこに蝉乱入。拷問担当をナイフで殺害。比与子は逃げる。鈴木を用意した車に連れ去る。押し屋について教えろと脅迫。(鈴木の意識が朦朧中に、鈴木の指から抜け落ちた結婚指輪を拾う)
  • 蝉が鈴木を脅迫中、突然、運転席側のドアを鯨が開けて強襲。(鯨は蝉がビルに向かうのを見ていたことにする)鯨が蝉を外に引きずり出し、鈴木呆然。そこに槿が登場し鈴木を助け出す。
  • 蝉VS鯨に切り替わる。蝉が善戦するも、小説通りに自殺を促される。鯨、もう一歩というところで幻覚発生。岩西の幻覚で混乱中に、蝉が平常心を取り戻しナイフで迫るが、寸での差で鯨が岩西から奪った銃を発砲し蝉を殺害。蝉のポケットからポロっと指輪が落ちる。
  • 鈴木と槿の運転場面。混乱する鈴木に槿ここでネタ晴らし。槿が「押し屋」であること、わざと尾行されていた事、「劇団」の存在と押し屋の役割、スミレから連絡があり寺西が誘拐されたカップルに毒殺されたこと(「劇団」が「スズメバチ」を雇っていたことにする)、比与子からの電話があり嘘の住所を教えたことを説明。鈴木を駅に送り届けてしばらく身を隠すように助言する。鈴木、ここで結婚指輪が無いことに気づく。
  • 比与子、ビルから出て嘘の住所に向かう。鯨はそれを蝉の車から見ているが、蝉の幻覚に苦しめられて動けない。比与子は嘘の住所に到着し、「押し屋」の行方も分からなくなったところで寺西が死亡したと連絡を貰う。比与子ガッカリ&発狂。
  • 鈴木と槿に切り替わり、「指輪を探したいからビルに戻ってくれ」と鈴木は槿に頼む。ドライな槿はビルの敷地付近で鈴木を降ろし鈴木の後姿を車内から見送る。
  • 鈴木、走りながらビルに戻る。妻の声で幻聴が聞こえる。「失くしたんじゃないよね?」「忘れているかと思った。」鈴木、満身創痍でヤバくなっていく。
  • 鯨、幻覚の蝉から鈴木の話、指輪の話を聞かされる。そうこうしていると、視界に鈴木が入る。蝉の幻覚に対して「あの男は押し屋本人ではない。対決する必要はないのでは?」と話すが幻覚の蝉は「あの男が押し屋ではないと誰が決めた?」と唆されて最後の対決をするために車外に飛び出す。(この段階で鯨は幻覚を受け入れており冷静に対話。そして蝉の言葉も鯨の言葉も、鯨自身が発している。ここで今までの幻覚の発言が、全て鯨の独り言だったことが判明する
  • 鈴木、ビルの敷地内に入って蝉の死体を発見。動揺しつつ、地面に落ちた指輪を見つけて安心。その直後、背後に鯨が現れる。
  • 鈴木、気づいたらビル敷地外の道路脇に連れ去られ、自殺寸前の状態になる。道路を挟んで鯨と見つめあっている状態(交通量もそこそこ)。急にフロイラインでの働いていた事、復習を横取りされたことなどを振り返り罪悪感が増してくる「人は誰でも死にたがっている」と鯨の声で幻聴が聞こえる。
  • ふと道路に足を踏み出そうとした瞬間、「なんで私が死にたがらないといけないのよ」と妻の幻覚が鈴木の隣に現れて鈴木を踏みとどまらせる。満身創痍過ぎて鯨と同じ状態みたいな。
  • 直後、見つめあっていた鯨が膝をついて道路に倒れこんでいる。そして鯨は車に轢かれる。「押し屋」が鯨を殺したのであった・・・
  • 朦朧としていた鈴木は気を失い、気づいたら品川駅ホームのベンチで寝ていた。指輪は薬指嵌っている。鈴木、号泣する。
  • Fin!!!テーマソングが爆音で流れ出す!!!鈴木が顔を上げると回送電車が通り過ぎる!!!妻の幻覚が横に見えて思わずニッコリ!!!エンドロール!!!

 

これでどうじゃい!!!

 

既存の曲でテーマソングは思いつかないけど、折坂悠太か崎山蒼志あたりの声が聴きたい。ミドルテンポで暖かい歌詞を暗めの雰囲気でどうですか!!!!!


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まとめ

映画製作のことなんて何もわからず思うがままに考えた。上の案で2時間映画のボリュームに収まらないかな?

 

まぁ・・・ただの1ファンの妄想なだけなのだが・・・落ち着いて読むと相当きもいですね。伊坂幸太郎さん、松竹映画さんごめんなさい。