鉄は熱いうちに打てと言いますので……読書感想文は読み終わる前に書け。
今、これをちょいちょい読んでおります。
今のとこ、全体の2/3程を読み終わったとこ。
次の病院の待ち時間に読み終わるかな?って感じです。
伊坂幸太郎の本自体を初めて読んでるのですが、サクサクと読み進められてとても良い。サッと読める。
それではあらすじ
最強の殺し屋は――恐妻家。「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。 一人息子の克巳もあきれるほどだ。 兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、 克巳が生まれた頃だった。 引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、 爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。 こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。
※GoogleBooksより引用。
家庭と仕事の両立。ワーク・ライフ・バランス。
ホームコメディ的な要素を散りばめつつ、本筋はあくまで主人公の兜の仕事を中心に進む。
以下、ネタバレを多分に含む感想。
殺しの仕事をしながらも「息子の進路相談会に間に合うように急がねば」と気もそぞろに爆弾職人を手早く殺す。なんなら予定通りターゲットが登場しないことに苛ついたり。
進路相談にギリギリ間に合ったーと思いきや、息子の学校の美人女教師が爆弾職人の仲間で、職人を殺した事がバレて襲われ、妻に電話しながらも返り討ちにしたり。
※ここだけ読むと物騒な奴等多すぎだと思いますが、一応、理由付してあります。
父親でしかも恐妻家である苦悩を抱えながらも、妻、息子を1番に考え、公にできず、家族にも誇れない殺し屋の引退を目指してあくせくする所がなんとも言えず……たまりません。
兜は仕事出来男のため、大概の依頼は難なくこなします。
その一方で、父親としての振舞いをしていくにつれ、兜の今までの人生と息子のこれからの人生を思い、自分の仕事に対して疑問を深めていきます。
この部分がとてもさらーっと書かれてる。
兜の仕事が殺し屋なのに、普通の父親の目線でも見れるという不思議。伊佐幸太郎マジック?てか子供いねーわ。ガハハ。
兜の対比として、息子の同級生の父親でボル友(ボルダリング友達)の松田、同業者で同じ父親である奈野村とのそれぞれエピソードがあります。
松田とは恐妻家同士、奈野村とは家族の為に引退を目指してる同士での対比が描かれており、どちらも兜の人間性が引立てられます。
作中を通して、徹底して謙虚なんです。兜は。
最強なのにそれを滲みださない。プロは謙虚なんや。
ちなみに
松田は滝藤賢一。
通り魔に煽られてキレ散らかすイメージがある。
まぁ、その勢いで殺してしまうんですが……
奈野村は塚地武雅。
六角精児とかも思ったけど、ちょっと年を取りすぎてるかな……奈野村には中学生の息子がいます。いじめられっ子。
ただ、奈野村は引退を目指す凄腕の殺し屋。兜と互角の勝負をし、ある意味で奈野村との交流が兜の運命を決めてしまってましたが……
脱線しました。
まぁ、こんだけ書いといてまだ全部読んでないので。これからドンデン返しが待ってると期待。兜死んじゃったけど蘇らないかな……ぴえん。
今年の夏は!AXで!ボル泣き!(ボル友松田の悲しい末路に思いを馳せて泣くこと)